デジタルデトックス願望。

これからの時代を生き抜くための力…ICT教育に力を入れねばならないと、コロナ禍を背景にGIGAスクール構想が一気に推進されたことを否定するものではないとはいえ、しかし、「光と影」ではないですが、メリットばかりではなく、そのことによる変化をきちんと見ていく必要があると思っています。

まずは、やっぱり視力の問題。大人でもそのことは実感されると思っていて、目へのダメージは大きいだろうと。子どもだと余計に…。教育委員会も「目の健康」のことを少しは意識して、取組みを進めてくれているようですが、もっと経年的に子どもたちの「目の健康」についてフォローしていくことが求められる気がしていて、パソコンやタブレットの使い方についても学校現場でどんな風に伝えているのかなあというのは気がかりなところ。

子どもたちは放課後も集まってゲームをしていることも多く、楽しそうで夢中になっていて、ゲームをしながらもおしゃべりをしている姿を見ていると、「ゲームは良くない」とか「ゲームやめたほうがいい」というのもまた言いづらいのは、それがコミュニケーションをする上で大事な手段になっていることが明らかで、彼ら彼女たちからゲームを取り上げることもまた難しそうだなと思うため。それにしても、「オンライン上」で見知らぬ相手ともゲームで対戦できてしまうというのにはどうしても賛成できないというか、私は怖い感じもしてしまうのですが、それは時代遅れの感覚なのか?

 

ということで、子どもたちに「デジタルデトックスの日」を設けることがあってもよいのではと思っていて、せめて学校で「この日はタブレットは一日使わずに授業をする日」があってもいいのでは?…と。子どもたちに「デジタルデトックス」について知ってもらう機会としても必要ではないか、そういう習慣を身に着けることもまた、ヒトがヒトらしく生きていくために欠かせない工夫であり手法にもなっていきそうなので、学校で子どもたちと一緒に実践するというのか。いまや、大人が子どもと一緒にやらない限り、難しいだろうなあと思うので。学校の先生も子どもも、デジタルから解放される日…設けてあげたい。何もかもがデジタル化…便利便利だけで進めてしまって、私たちが置き去りにしているものは何か…視点を外さず、きちんと捉え、見ておくことが今後にとっても必要不可欠な気がしています。

学校の事務などがデジタル化されれば、先生が児童や生徒に向き合う時間が増えます!…なんてことが説明されていた時期もありましたが、それってホント?!

そして、「デジタルデトックス」…自分でも実践してみようと思うのですが、取り巻く環境的にそれは許されない感じもあって辛いですね。半日たりとも続かない感じ。ただ、意識的にデジタル機器から離れることをしていかなければ、自分自身も「ヒト」としての能力がどんどん削られるような退化していくような気もしてしまい、「大人も子どももリモートで脳に大ダメージが」という川島隆太先生の指摘は無視できないと受け止めています。大人にとっても「デジタルデトックス」は絶対に必要だと思っています。「オンライン脳」、一読することおすすめします。

そんなわけで、私も「デジタルデトックス」したい。