サスティナブルアワード@消費生活フォーラム&エコフェスタ

今年初めての「サスティナブルアワード」…ちょっと宣伝不足気味でしたが、小さく始めていくこともあっていいかなと思いながら、授賞式を見学させていただき、その後の講演会やパネルディスカッションにも参加してきました。参加団体や関係者の皆さまが中心になっていて、一般からの参加者は極小すぎるのがいささか残念でしたが、内容的にはとても充実していて、講演会、パネルディスカッションも含めて、多くの方と共有したかったと思えるような企画でした。

 

地球温暖化対策部門で受賞された「一般社団法人LGBT⁻JAPAN」のみなさんは、パートナーシップ制度があり社会の多様性を認め合える地域社会をめざす多摩市にぴったりくるような団体。定期的に多摩市での清掃活動を実施していて、阿部市長も参加し、ご一緒したこともありますが、ごみ拾い以上に、当事者の皆さんとのコミュニケーションを大切にし、互いの立場を理解し合えるような関係性をつくりたくて活動しています。

プラスチック・スマート部門の「よみがえれ、大栗川を楽しむ会」は20年前に発足したとのことですが、始まった当初は「お楽しみ企画」が中心だったような記憶ですが、現在は月に1回、川の定期清掃を実施してくださっています。会が発足した当時の写真が手元にありますが、すごく懐かしい…というか、私は若い…。

生物多様性保全部門はおなじみのというか、こちらも多摩市で活躍する市民の環境活動と言えば「多摩グリーンボランティア森木会」…最近はあまり耳にすることなくなった「愛でるみどりから関わるみどりへ」というコンセプトを地道に体現している方々。グリーンボランティア団体は13団体あり、東京ドーム約3.6個分の面積の雑木林などの管理に関わっていると伺うと、ホント、すごい!って思います。財政的にも厳しい時代になり、雑然として手入れの行き届かないみどりを見かねて、「このままではいけない」と他人任せではなく、自分たちの街を自分たちで守っていく…という思想が根本的にあって、まさに自治。

こうした活動はとても大事ですし、継続していってほしいと思いますが、市民活動全般の課題になっている「高齢化」は一つの壁になっているようです。気持ちはあっても、気持ちだけでは活動は続かない。「市民がやってくれているから」と行政がどっぷり市民任せにしてしまわず、よい関係を築いていくことが必要ですね。

グッドライフスタイル部門の「株式会社セブン&アイ・フードシステムズ」については市内にあるデニーズ多摩センター、貝取店での取り組みが評価されての受賞でした。ドギーバックならぬ、「モッテコ」とかやっているのですね。存じ上げませんでした。さすが民間!‥‥というのか、広報されていました…。こちらをご覧いただく方が良くわかると思います。

多摩産材の表彰状がとても素晴らしい!市長も当日初めて手に取ったとおっしゃっていましたが、「木のとてもいい薫りがしていている」と。私も「これは、担当者のアイディア素敵!」と思いました。受賞された皆様も喜んでおられました。今回は第1回目、来年、その次と続いていくのかな「サスティナブルアワード」…と思う一方で、応募団体を増やすための告知活動も進めてほしいですね。告知する活動そのものが多摩市の環境政策の取組みを宣伝することにもつながりますし、市民への啓発にもつながっていくように思います。

サスティナブルアワード…これをやる意味。多摩市行政には深く考えてもらいたい。環境部だけ、ましてや環境政策課だけの取組みではないはずなので。

受賞された皆様、おめでとうございます!

さて、授賞式の後の講演会は山口真奈美さん。日本サステナブル・ラベル協会 の代表理事の方です。サステナブル・ラベル…私も知らないラベルがありました。「お買い物が選択」というのは良く言われることですが、サスティナブルな商品を探し、選んでいくことが楽しくなるような消費行動を心がける人を増やしていくことが大切ですね。でも、サスティナブルな商品はお高め…本当はそのことが問題なんですけどね。安く手に入るというのはありがたいことですが、「なぜ、安いのか」を考えてみることもまた大事なことだと…私は母に教えられてきた気がします。サスティナブルな商品が本当にサスティナブルなのか‥‥についても見極めることも求められる時代になっていることは頭の片隅に置く必要はあると思ってます。

盛りだくさんの授賞式の最後は、市長、講演された山口さん、受賞団体のみなさまも参加のパネルディスカッション。それぞれの団体の皆さんから熱い想い、課題感、私たちがこれからできること、考えていくべきこと等、示唆に富む話がてんこ盛りでした。そのうち動画でも配信されるそうなので、もう一回、おさらいしようと思うのですけれど、「これからは、SDGSを当たり前に学び、考えてきた世代が社会の中心になっていく。」という指摘をされた株式会社セブン&アイ・フードシステムズの方の発言がすごく印象的でした。企業が何を考え、サービスづくりをしているのか、新たな価値づくりをしようとしているのかがわかる象徴的な発言だったように思います。多摩市でもその発想をもって、まちづくりを進めていく必要があるんですよね。

また、自分たちが思っている以上に、環境活動に対する若い世代の意識が高くて驚く…という発言もあり、「知るきっかけ」があることで活動に参加する人も増やしていけるような気がする…そんな実感を語られていた方もいらっしゃいました。大きな視点を持ちながらも、多摩市、地域にこだわって、小さなエリアから変えていくこと…まさに、「Think Globally、 Act Locally」だと指摘されていて、その通りと頷くばかりでした。

ギャラリーなどで市民団体のパネル展示が行われていまして、こちら、終わってからゆっくり見るつもりが、途中でついつい知り合いと話し込んでしまって、全部見切れない間に…片付けタイムになってしまって…退散。一年に一度というのでなく、こうした団体の活動を知れる機会があるといいなあと思います。

それから、午前中、グリーンバード中央大学改めて、グリーンバード多摩・高幡不動チームの永山駅周辺の清掃活動にも参加しましたが…やっぱり問われる市民のマナーについて考えさせられます。ポイ捨て禁止…の掲示が小さすぎるのかしら?目に入らない方も多いようですね。パチンコ屋さんの目の前は放置自転車禁止対策を講じていることもありますが、ホント…美しくない場所。改善したいところの一つ。また、喫煙スポットに近い通路ですが…大量の吸い殻がありまして…なんか残念だなと。ちなみに、側溝掃除も必要だと感じましたが。土壌の栄養成分がとても良いらしく、雑草が生き生きしてました。

 

永山駅周辺は比較的きれい・・・と思いながら、歩いていたのですが、それでもやっぱりゴミがポイ捨てされていて、ビニール傘4本くらい置き去りにされていたり。日常清掃をされている方もお見受けするのですが、それだけではフォローしきれないということなんですね。きっと。ごみ拾いの活動をすると、また、違った角度からも地域社会のことを考えることができ、貴重であることを再認識。関わる人を増やしたいものです。