ガーデンとキッチンをつなぐ広場をつくる。

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愛和小学校で実践を進めているエディブルスクールヤード。学校菜園と同じような、でも・・・そうではないような・・・「なるほど、なるほど!」と誰もに理解されるような状況にまで活動を発展させるには時間がかかるだろうと思っています。「学校教育」のこれまでのプログラム、言ってみれば文科省の示す「指導要領」の規格にはぴったりこない内容になっているため、ある意味、旧来の発想に雁字搦めにされてきた学校だと受け入れるのは簡単ではありません。

でも、愛和小学校、かなり頑張って歩んでいると思います。前校長先生が「学校の特色」の一つとして取組み始めたことを今の校長先生が受け継いだ格好で、正直、戸惑いも多い新学期だっだのですが、「どうやったら、もっといいかたちで実践を重ねられるのか?」を中心に置きながら、歩んでいると思います。学校教育、授業の中だけで完結し、終わらせるのではない実践であり、地域や支援者との連携も大切。

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校庭の飼育小屋は学童クラブの整備のために撤去され・・・そのかわりにみんなで手づくり。ガーデンのお野菜を食べて育っているにわとりちゃん。卵を生みました!ちなみに、こんなにかわいい虹色の飼育小屋なんて、他の小学校では見たことがありません。。

ということで、エディブルスクールヤードの「キッチンクラス」の試みとして、昨日は愛和小学童クラブのみなさんと協力した「ピザづくり」が行われました。ポカポカ陽気のなか、レンガでつくるピザ窯。ハンモックも設置され、子どもたちがホントにうれしそうに遊んでいる姿。

 

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子どもたちはガーデンを見学して、そこでピザ作り開始。予め準備した粉をコネコネ・・・それから楽しいのがトッピング!収穫した野菜もちょっぴり使いました。子どもたちは銘々に「マイピザ」・・・色とりどりで、デザインもそれぞれの個性を活かして♪ユニークなトッピングも多々ありました。子どもたちが「おえかき」しているような感じで、見ているだけでも楽しいひととき。

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窯の温度がなかなか上がらずに苦労しながら、焼き上がって、みんなでパクパク。私も一切れだけいただいて、その場を後にしましたが、クリスピータイプのピザでサクサクしていて美味しかった!

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中庭でみんなが煙にいぶされながら、ピザ窯を囲んでいる風景。流れる時間に共有される何かがあって、この雰囲気がとてもよくて・・・。「子どもが喜んでいたから、またやってほしい」という感想も届いているようです。学童クラブの土曜日プログラムとして実施したのが良かったのかもしれません。子どもたちの参加人数もちょうどいいくらい。毎月とは言いませんが、こうしたキッチンクラスを定例で開催できるといいなあと個人的な感想です。学校行事なども忙しい事を考えると、学校が休みの日に先生たちの協力を得ていくことが実は課題だったりするのですね。もちろん今回も校長先生の全面的協力があって実現したことです。先にも書いた通り、エディブルスクールヤードはどうやって日本の教育課程と連携していけるのか・・・教育課程だけ完結できるものではないところが難しい。でも、様子を見にいらした教育長も「とてもいい感じだ!」と感想を述べておられましたし、地域の飯島議員もいらしてくださって、「これからのエディブルスクールヤード」に少しずつ知恵を寄せていきたいと思っております。

議員はどうしても自分の住んでいる地域の学校に目が向いて、他の地域にある学校には疎遠になりがち。こうして他の学校に足を運ぶ機会は、私にとっても他の地域にも目を向けることのできるいい機会です。

 

ちょうど、諏訪小学校でも恒例イベントがありましたのでそちらにも足を運び・・・・おやじの会のみなさんの焼き芋・・・モクモクした煙の中に荒谷議員を発見!おやじの会のメンバーとして活躍しておられました。パパたちもこうして行事に関わってくださるのはうれしいことですね。児童館のみなさんの体育館での積み木も大人気でした!

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ここ諏訪小学校の場合も、愛和小学校のようにいいスペースがあり、ポカポカ陽気の中・・・たくさんの家族が集まったいい時間が流れておりました。向こう側に子どもたちが育てている畑が見えて・・・・さて、こういう場所は全ての学校にあるでしょうか?校庭とは違って使える「広場」・・・・。

全部の学校に「あるべき」とは言いませんが、しかし、いい感じの広場として活用できる場所があるかどうかによりけりで、学校毎の取組みも変わっていくかなと思ったり。場があっても活用されていない場合もあるかもしれませんけれど。いずれにせよ、ガーデン(畑)の一番の悩みと言えば、私は長期休暇期間の手入れだと思っているのですが、地域の方々の協力が得られれば畑にも目が行き届き、手も行き届いて・・・・子どもたちにとってもありがたい環境になっていくでしょう。そして、教育的な観点+地域づくりやお楽しみ、交流も含めてキッチンクラスにつなげていける・・・・このサイクルを定着させていくことが出来れば、理想です。

一足飛びには行きませんが、でも、人はやっぱり最後は「土いじり」に戻るのでしょうか?・・・こんな私でもかつては泥んこ遊び、砂遊び大好きだったので。