やればできる!の好事例に…「生理の貧困」に対応。

昨日、予算特別委員会が終わって、少し息抜きというかひと段落の気持ちがありながら、今日は朝から市民の方とお目にかかり、さまざまご意見をいただく。

さて、すばやく情報発信をされている方もおられますが、一足遅れてのご報告です。「生理の貧困」のことが少しずつ話題になり、私も代表質問をしたときにサラリと触れました。こうした困りごとを相談する先が思い当たらずに、困った状態を抱え込んでいる市民がいるということを指摘したまでだったのですが、さすが、女性議員のみなさんは私と同様にアンテナが高いので、「私も同じことをとりあげないといけないと思っていた」という声が続出…多摩市議会には「女性の健康応援隊」として女性議員中心の有志の会があり、副議長の池田けい子さんが音頭取りをしてくださっているのですが、やはり今回も、素早い対応にて「せっかくだから、超党派で市長と教育長に要望書を出しましょう!」という運びに。

政党に所属する強み…とはこうした時に発揮されるんだなと思うのですが(と言っても、政党ごとに違うのもまた事実ですが)、公明党のネットワークでは「生理の貧困」に対する取り組みについての情報共有がものすごいスピーディに行われ、リアルタイムで自治体議員に情報が共有されていることも目の当たりに。「いいことは全体で進めていこう」って動きが早い早い!これ、私が政党に所属していた時の経験にはなかったことだなぁ…。

いずれにせよ、その後、予算審議の中でも女性センターに関わる取り組みなどにも関連し、この問題に対する質疑が行われ、一定程度は行政側からの後ろ向きではない答弁を得たうえで、火曜日のお昼休みに市長と教育長に要望書を提出する段取りへ。

女性議員全員で市長室に押しかけ…市長と教育長に要望書を提出しました(要望書についてはまた最終版を入手してから、ここにアップします→アップしました!多摩市議会<女性の健康応援隊>女性の負担軽減に関する要望書)。こんなこと多摩市議会史上初めてのことだと思いますが、私たちも「これは絶対にやってほしい!」ともちろん女性議員は一致できる課題でもあり、既に先行して豊島区では配布を実施しているというニュースもキャッチしていたので、多摩市も続いてほしいという要望を届けたのでした。

なんと!…その翌日…つまりは、昨日で予算審議に入る前…冒頭で市長からの発言があり「早速対応させてもらう」というのです。防災備蓄として購入してある生理用品を活用するといいます。実は生理用品には使用期限(だいたい3年とかだと思います)があるので、入れ替えもしていく必要があり、防災備蓄の食料品なども賞味期限を意識した入れ替えを行うのと同様の考え方で対応していくことは可能なのです。一つのサイクルとして回していくことができれば、今後も継続できるというわけです。(せっかくなので、市長発言のところはインターネット中継の録画を載せたいと思いましたが、議会事務局の作業が遅れているのか…現時点では…いまだアップされておりませんっ。)

こんなにスピーディに対応できるのか…ということに私たち感激しまして、議場からは市長の発言に拍手がわきました!生理用品って決して安くはない。時代の変遷とともにおしゃれというか、薄くなって吸収力アップ…と広告宣伝も当たり前のように行われていますが、広告宣伝…これもまた消費者の負担に跳ね返りますからね(何とも言えない構図)。

いずれにせよ、家族でも女性が多いと出費もかさみます。遅ればせながらでも、こうした課題への対応ができることはありがたいこと。私も震災などの際、生理用品が不足しているというので届けたこともありますが、女性の健康を支える環境づくりとして見落としてはならない視点だと思います。それに、これまた…肌の弱い場合などなど…個別対応までは不可能だとは思いますが。実際に困っているという声がやっと社会的にも認知されてきて、対応できたこと、うれしいです。

女性男性など性別関わりなく…とは言うものの、女性の健康に対する認識の低さはやっぱり男性が中心の政治が行われてきたからだと思っています。多摩市議会の場合は女性も多いですし、「生理の貧困」という言葉も堂々と使うこともできますが、まだまだ地方議会の中でこうした言葉を使用すること自体を躊躇わざるを得ない議会もあると思われます。そこ、変えていきたい。

この一連の流れを捉え、昨日の予算特別委員会のまさに締めくくりとなった荒谷さんの質疑では「好事例になった!やればできる!」という檄が飛びました。まさに、市長のリーダーシップが発揮された証ということになるのでしょう。私もそう思いますし、ぜひ、そのリーダーシップを他のところでも発揮してもらいたいですね。期待するしかありません。

 

 

植えても植えても…土壌が良くないので、木が育たない場所。でも、道路アダプトのメンバーで大切にしてきた木にちいさな花がつきました。うれしい。