ふと、旧北貝取小学校へ。

一般質問の通告書提出締切日、合わせて、議案書の配布日。決算審査があるので、寝心地の悪い枕のような事業報告書が届いて、また、これにきちんと目を通さなければいけないなあと思ったところで…。

今日は午後から会派のミーテイングをしていて、ふと「そういえば、北貝取小学校のところ、どうなっているのかしら?」…と思っていたので、ひととおり話し合いが終わってから、みんなで訪問。新たに市民活動・交流センター、ふるさと資料館として運営が始まり、落ち着いたころかなあと。

「ふるさと資料館」…オープン前に内覧会のような施設見学をした時には、まだまだ、荷物が運び込まれてきて、雑然としていたスペースも、展示室内はていねいにお掃除が行き届いている感じがありました。一番最初に入った部屋で「めかい」のタペストリーのようなものが目に飛び込んできて、すごく感動。

「多摩のめかい」…あえて、「多摩の」ってつけてあるところもいいなって思っていて、市内で行われるイベントなどでも体験会をやっているのですが、いつも体験する時間を持てずにいるので、今度は目的意識をしっかりもって体験できる場に足を運びたいなあと思いを新たにしました。プラスチックの箱とかではなく、こうした籠を暮らしに取り入れていきたいので。

議会でもさんざん話題に上ってきた、小泉家についても一部が復元されていました。でも、私の心にはあまり響かない感じ。旧西落合中学校の体育館で展示されていた「昔の暮らし」を再現していた一角に感じられた佇まいのほうが、私好みだったかなあと。教室と言う狭苦しい空間の中で復元されているからかもしれませんが、「生活感」というのか「生活臭」のようなものがあまり感じられなかったからかも。

資料館として見学できるスペースは建物1階のフロアのみ。上階はすべて倉庫になっているのですが、鍵が閉めてある部屋であっても中を覗けるので、どんな風に資料整理されているのかなあ‥‥と思いましたが、まだ、引っ越してきたときの荷造りしたままの状態であらゆる資料が保存されているようにも見えました。大量の資料を整理するのは気が遠くなる作業で、大変だと思いますが、ふるさと資料館の見学スペースは「誰でもご自由に」であって、特に案内者がいるわけでなく、一方で、市教育委員会の文化財関係を担う職員さんたちがいらっしゃることを思うと…少しずつであっても整理作業を進めてほしいですね。

「倉庫も見れる」というような状態にしておくこともまた、大切なことだと思うのです。確か、「収蔵展示」なんてことも言われていたような。もちろん、最上級に貴重な資料で保管にも厳重に注意を払わなければならないようなグレードのものは別ですが。また、リピーターを増やすことを考えると、一定期間ごとに展示物を変えるとか、そんな工夫も求められる気がしました。

私としては、旧北貝取小学校の卒業生、子どもたちが制作したと思われる作品が廊下にそのまま展示されていることの方がうれしく、ここに思い出が詰まっているんだな…これも、歴史を語る一つの資料かもしれないと思うのですが、

「学校周辺で見られる小鳥たち」…これ、すごくいいなあと思っていて、学校での活動が伺い知ることができるなあと。こうしたものこそ大切にしてほしい。学校が廃校となり、大規模改修工事があっても、これがその当時の姿のまま残っていることの方に感激が大きい。

市民活動交流センターの方は…「にぎわってるな」と言う感じではなかったです。時間帯に寄るのかもしれませんし、タイミングもあると思っていますが…。体育館や校庭は使用されていましたが、貸部屋はどちらかと言えば閑散としていました。「キタカイカフェ」についても、‛居場所’になっているような雰囲気は感じられませんでした。まだまだこれから認知度を高めて…という段階かもしれません。

各活動室は外からでも覗けるようになっていて、鏡のあるお部屋でダンスの練習をしていた男子チーム4人組の後姿を見ることができて、ちょっと嬉しく思いましたが。

学校跡地施設の活用として、恒久的に活用される場所。条例で設置された「公共施設」になった場所。毎年の運営管理費、そしてまた、定期的なメンテナンスのための費用を考えても、残念ながら、私には「重荷感」があるのが苦しいところ。もちろん、議会としてもこうした場所の設置を認めてきた経過はありますが(私たちの会派は賛成していなかったのですが)。設置してしまった以上、そこを後押ししてきた議会としての責任と言うか、役割もあるよなあと。

よりよく使われる施設になってほしいですね。そのためにも、たぶん、もっともっと認知度を高めていかなければならないです。駐車場が広いことは利用者にとっては助かるような気がします。でも、そもそも車でないと行きづらい場所にあるというのもまた事実。ミニバスで時間を合わせて…と公共交通を乗り継いだりして、足を運ぶとなるとエライ大変…。この場所の認知度を高め、利用者を増やすことを考えるとなかなか課題も多そう。施設をもっとよりよく利用してもらうための方策…「指定管理者に任せてますから」と言い訳し続けることもいずれできなくなりそうな気がしたのでした。今度、音楽室利用してみたい。