ひっそりミニ展示。

20150718 

図書館長へのヒアリング。6月定例会での一般質問に引き続く、9月定例会の一般質問作成のため。現在進行中のハズな読書活動振興計画策定が気がかり。先だっての定例会では、「読書活動振興のための計画」の一部として「図書館運営の基本となる計画」を取り込もうとしているところに違和感を指摘したので、その点をどう受け止めてくれたのか?ということの確認。定例会の質問でのやりとりでは・・・・・図書館にも人員がそれほどいるわけでも職場に余裕があるわけでもなく、一度にあれこれと計画の策定はできない・・・だから、一度に二つの計画を策定することは難しいから「読書活動振興計画」を策定することにして、その中で図書館の運営の基本的な部分も盛り込んでいくことにした・・・という趣旨の答弁があり。しかし、図書館の仕事は「読書活動の振興」だけではないハズ。もし、図書館が市民に読書活動を広げたり、貸出図書の数だけを増せば、その活動の広がりが評価されるようなことしかしないのであれば、正直言って、「民間委託化」とか「指定管理者」の議論を越えることはできないでしょうね。多摩市立図書館なのでもっとローカルにこだわって、その役割を認識し、位置づけが確認されることで、「だから、やっぱり市が直接運営することが望ましいし、馴染む」ってなる必要があると考えています。

図書館運営については、民間事業者もかなりのノウハウを蓄積しています。ですので、場合によっては直営方式にこだわらなくてもいいのかもしれませんね。でも、民間に任せたら、必ずしも経費削減になるわけでもないとの指摘、実際に民間に任せたからと言って運営がラクチンになるというのも大間違いとの現状等は無視しないほうが良いのだと思っています。

結局のところ、最終的には「わが街の図書館に求めるものは何か?」という市民の要請はもちろんのこと、行政が「まちづくりの中で図書館をどう位置づけるのか?」という政策的な方針と方向にどう合致させていき、その上で、運営手法が選択されていくのだと考えています。

私はヒアリングを通じて、いろいろ思いつくこと等もあり・・・特に、多摩市の図書館運営については人材育成のことも気になっているので、現状を伺ってきました。北海道の石狩市民図書館に伺ったとき、学校図書館司書さんと市立図書館の連携について方針が明確化していて、人事的な交流もされていたことをお手本にしてほしいと思っています。学校図書館の司書については、多摩市で言えば図書館ではなく、「教育指導課」の採用になるため、言葉の表現としては「連携しています」ということなのですが、実際のところはチョビットしか連携されておらず、連携しているようでしていなくて、連携してもしなくても効果は変わらない・・というレベルにしかなっていないと捉えています。ですので、このあたりも含めて、今後多摩市で図書館行政全体を進めていく、先細りになっていく学校図書館予算をバックアップしていくという観点でももう少し工夫が欲しいものです。

あっという間にヒアリングを終えて、図書館長にご案内いただいたのが図書館内の「ミニ展示」。ここ、文化財係が担当しているのですね。住宅の間取り図の展示がしてありました。私の興味関心としては、かなりおもしろい展示だと思ったのですが、しかし、ここにわざわざ訪れる人もいなければ、きっと、図書館ユーザーの方々であっても、ひっそり展示に気が付かずに通り過ぎていく人の方が多そうだなあと感じました。せっかくなら、このミニ展示コーナーを図書館の入り口付近に移動させると、もう少し目につく人も多そうなのにもったいないな。

もし、図書館本館に足を運ぶことがありましたら、とても小さなコーナーですが、気に留めてご覧いただけるとうれしいなあって思います。(図書館本館2階に行けば、階段をのぼったすぐ先のところにあります)

 

一気に暑くなりましたが、台風の名残りで風雨激しかったですね。全国的な被害も気になります。市内では夏祭りのシーズンに入りました。私も知り合いが出店しているところにはチョコチョコって顔を出すことにしていますが、「祭り行脚しているんですか?」と尋ねられれば、「しません」というのが答えです。運動会シーズンなども「あちこちの運動会にいかなければならなくて大変ですね」って声をかけていただいたのですが、市民の皆さんの「議員らしい」活動のイメージもずいぶんと先入観あるのだなあと思うとき、おもしろいなあって思います。

暑い暑すぎる夏が到来の予感。どうぞお体にはお気をつけて!