なぜ、「子どもの館」である必要があるのか。

ものすごい雨でした。お昼過ぎの乞田川はざぶざぶ水が流れていて怖いくらいでした。今日は午前中は愛宕児童館、午後は永山児童館へ行き、夕刻からは別の用事で唐木田児童館へ行ってきました。

愛宕児童館に行ったときには雨は降っておらず…雨が降りやまなかったら子どもたちはどうなるのかな…と心配になりましたが、永山児童館に行く頃にはすっかり晴れ上がり、午前中の雨降りが嘘のよう…永山児童館では幼児プールも大盛況でした。「午前中、雨が強く降り続けるとしたら、来ている子どもたちをどうしようかと冷や冷やしていた。」と館長。その場合にはどんな対応がなされていたのかな…と少し気になりました。

愛宕児童館、永山児童館とも私が生まれる以前に完成し、稼働している施設だけあって…その年期を感ずるわけですが、特に愛宕児童館の傷み具合というのは思い出すのも悲しくなるほどの状態。それでも、文句言わずにこの場所をに気に入って訪れる子どもたち、そして同伴されている親御さん…そして、館内を清潔に維持し、衛生面には新型コロナ禍でもあり今まで以上に気も遣い施設管理と運営をしている職員のみなさんには頭が下がるばかり。「見るも涙」ではありませんが、そのくらい傷みすぎていて、窓がきちんと締まらないとか、窓に網戸が付いていないので本当は換気のために開けたほうがいいけれど、虫が入ること等を考えると開けることができない(そのかわり窓がちゃんと締まらなくて、ちょうどいいすき間ではないが、すき間風は通っている)という状態…天井が高く広い空間であって、なるべく空気が滞留しないような配慮もしながら対応しているようでした。

一枚だけ、修理待ちのトイレの天井の写真を貼っておきますが…。何かが出てきそうだし、怖くてトイレ入れない気がしませんか?

もちろん、順番があるとか、限られた予算で対応しているとか…いろんな言い訳もあると思いますし、「必要なことには必要」と判断し、「未来への投資」については例え、コロナ禍の厳し状況であっても手綱緩めないと進めている図書館の新設工事とか、旧北貝取小学校の大規模改修とか…あ、パルテノン多摩の大規模改修もかもしれませんが、その一部でもいいから…こっちに回してあげて…という気持ちになってしまいます。こういうの「切なくなる」というのでしょう。

あ、議会にも責任はありますね。予算を提案するのは市長ですが、そこにお墨付きを与えるのは議会ですから。ですので、本当に申し訳ない気持ちいっぱいになりました。

でも、子どもたちは、トランポリンで思いっきりはねていたり、ピアノを弾きあう姿、児童館だからできる工作、バドミントンや卓球…銘々に過ごして、その姿は楽しげでした。そして、子どもたちはみんな、館長や職員さんにも会いに来る感じですね。玄関入ってきて、元気に挨拶してくれて、事務所には「どの大人がいるのかなア…」って確かめて。

子どもたちは「ここに来て、ここにいる大人に聞いてもらいたいことがある。」「話したいことがある」という雰囲気あるなあと感じます。そして、小学校低学年くらいの子どもはすごく素直で「館長と遊びたいなあ」…言いたげで何度も何度も私のヒアリングに対応してくれる鑑賞のもとに足を運ぶ姿。「館長はまだどこかの人との話が終わらないなー」と待機する子どもたちのことを常に気にかけ、適切な声かけをされるのですね。それはそれはさすがだなあと思うわけです。

9月議会で「児童館政策」のことをとりあげるつもりなので、児童館現場を担う館長のみなさんにヒアリングをしていく予定にしています。やっぱり、全部の児童館に行ってみないと始まらないと思い立ち、とりあえずアポ取り完了。私自身ももう一度「児童館政策」を考えてみたいと思っています。

でも、やっぱり今日も確信をしたことは、児童館が「子どもがただ遊ぶためにある場所」ではないということですし、児童館職員の役割が「子どもに遊びを指導する大人」というだけではないことですね。そして、この機能は地域にとってますます無くてはならない存在に泣ていくのではないかとも思えてきます。一方で、存続させていくためには何が必要なのか…についても認識を深めていかねばならず、そのための議論を重ねていく必要があるのではないかと考えています。現場からのヒアリングが不可欠ですね。そしてまた、短時間ながらも現場に行くからわかることもある。子どもたちの様子などを通じて、学んでいきたいと思います。

子どもの顔が映らないようにと館内様子を撮影させてもらうのに一苦労です。午後から足を運んだ永山児童館は中学生がとても多く、熱気の溢れ方がすごかった。中学生1人が小学生3人分くらいですね。ワイワイ卓球をしたり、ゲームしたりする傍らに勉強スペースもあって、宿題などをこなしている中学生がいたりして、「こんなところで勉強できるのかしら?」と思うのですが、きっとできるんでしょうね…自宅にいるよりも…児童館が「お気に入りの居場所」になっている子どもたちの様子を見てきました。

そして、地域の子ども子育ての拠点にもなっているのが児童館…「幼児プール」を目的に来る親子連れもいて、「満員御礼」でした。プールで遊ぶ子どもたちは児童館職員が見守り相手をしてくれるおかげで、ママたちはプールサイド?のところでホッと一息つけますね。子どもがチャプチャプしている姿を写メしたり、ママたち同士で話しをしていたり、子どもと一緒でもちょっと距離をつくることができるひとときは多分ものすごい大事です。

それにしても、来館者が…多い。当然ながら「密」は考慮し、定員を設けながら受け入れをしています。来館者が増えてどうしようもなくなった場合など、長く滞在している中学生などに声をかけるそう。中学生は「密」のこともよく理解ができているそうで、混みあってくると近隣公園に場所を変えて、遊ぶとか…協力してくれると言います。嫌な顔をせずに応じてくれるって「子どもたちすごいなあ!」って思います。みんなの「館」なのでみんなで譲り合って、協力し合いながらいい場所にしていこうって…これもまた「児童館の大人」がいてこそできることかもしれませんね。

館長と話しをしている最中にも、「これ、音が出ない」とおもちゃを持ってくる女の子。ここに通い、ここの大人に声をかけてもらい、ある程度の信頼感が無ければ、わざわざ館長のところには来ないだろうなあ…と。日ごろの「児童館の大人」たちの振舞いを感じ取れる場面にも遭遇できたのはうれしいことでした。

しかし、永山児童館は「中高生対応」をする重点館の位置づけなのですが、施設的にはなかなか厳しいですね。中高生向きの施設づくりにはなっておらず、中高生サイズで思いっきり身体を動かせるような場所ではないので。そういう意味では、施設面の課題は大きい。もちろん、何となく大丈夫そうには見えているとはいえ、施設の老朽化具合は半端ないですね。

 

実は、「児童館」改修しています…なんて話もあり、落合児童館、連光寺児童館は改修工事に入りましたが、それはたまたま?コミュニティセンター他と「複合」になっている建物のテナントであったために改修できただけの話のような気がしていて、愛宕児童館、永山児童館、一ノ宮児童館はどうなるのかなあ…と個人的には思っています。そして同じく「複合」になっている東寺方、豊ヶ丘の児童館についてもどうなるのでしょうね。公共施設の統廃合問題で紆余曲折して今に至る…。うちのそばの諏訪児童館は、諏訪団地が建て替えのタイミングで大規模改修工事がされているのですが、でも…備品類などは昭和時代から大切に使用されているものも多く、「限られた予算」を目の当たりにできるような感じ。

 

まあ、いろいろ思うこともあって、児童館政策を改めて考えねばならないと思っているのですが、その一番の要因というのは、そもそも今年度予算で児童館の事業予算が大幅カット(というかゼロに近い)にされていたことですね。「なんか、児童館の予算がなくなって、講師謝礼とか厳しいらしい」…児童館と協力しながら事業に取組む市民の方から漏れ聞こえてきたことで、私も慌てて予算書をめくった…のが経過があるのですが、そんなこともきっかけで、「なぜ、『子どもの館』である必要があるのか。」のそもそも論に立ち返って、市の考え方も尋ねてみたいなあと思っています。「こんな時に、迷惑な…」と思われないよう、夏休みでいつもよりも忙しい児童館の仕事を邪魔しないように…ヒアリングを進めていきます。