ただ事じゃない感じで・・・。

20150820

今日は9月定例会に提出されている議案の説明がありました。補正予算内容などなど・・・・。補正予算ではマイナンバー制度に関わるシステム構築費用も提案されて、いよいよマイナンバーについては、本日付発行のたま広報でもパブリックコメント募集の告知が行われていましたが、これまた何だか国民がよくわからないうちに利用開始になってしまいそうな予感・・・・です。マイナンバーについてはまだまだついていけてない私・・・・。

さて、議案説明はそこそこにして、引き続き行われたのが「パルテノン多摩老朽化状況と運営リスクに関する報告」ということで、パルテノン多摩の指定管理者である多摩市文化振興財団の調査結果をもとにした担当部署からの解説?が行われました。もう・・何と言うか、薄々と知っていたというか、「危ないだろうなあ」とは思っていたものの、今日の説明を聞いて、さらなる危機感を抱いたのはもちろんのこと、施設更新問題の中でパルテノン多摩をどうしていくのか・・・・のんびりと構えて行政の動きを待っているだけではダメなのでは?とのますます感じているところです。

外見的にはちょっとは傷んでいたとしても、何とか「ごまかせる程度」のお色直しはできているようですが、しかし事態は深刻。タイルが崩落・・・みたいなことにならないよう、今後も存続させるのであればしかるべき対処が必要になるでしょう。また、設備機器関係についても物持ちがいいと言えば聞こえもよく、大切に使用し続けてきたと言えばその通りなのですが、既にメンテナンスしようにも部品を交換したくても・・・すでに旧式の機器の交換部品などは製造中止・・・という事態も。安全に安心に、そしてまた利用者にとっても満足、「次回も理解したい!」と思ってもらえるような状況かと言えば、お世辞にもそうなっていないのは明らか。

さて、どうする?

すでに、メンテナンス費用は最低限でも30億を下回ることはないだろうというのが今まで出されてきた一つの目安。しかし、下回るどころか、大幅に上回るのではないか、しかも2倍以上の改修費を要するのではないか?・・・って巷ではささやかれていますが・・・・どうなるやら。

 

中途半端な費用をかけてお色直しすること、言ってみれば、現況をとりあえず存続させる・・・というくらいの意識だけであるなら・・・「そもそも、このままパルテノン多摩を維持し続ける必要性」からして様々意見がありそうですね。少なくとも今後も存続させていく施設であるならば、もっと集客力を上げてもらわねばなりませんし、集客力向上と収益向上が図れる場所に進化させていかければならないでしょう。・・・・しかし、そんな策はあるのか?もしあれば、既に実行されているのでは?・・・とする声もあり、「今から頑張ります!」では困るというご批判の声もご尤も。

 

私は・・・・なんだかんだ言ってやっぱりパルテノン多摩は多摩センターのシンボルと言うか、多摩ニュータウンのシンボルと言うか、それなりにシンボル的役割は果たしてきたことは認めているのですが、市民全体としてはどんな印象で受け止めているのかなあ・・・・聞いてみたい!私の場合は「もし、なくなったらどうなるか?」ということすら考えられないというか、多摩センターからパルテノン多摩をなくす・・・というイメージが湧かないのですね。パルテノン多摩を初めて見た時、小学生だった私は「すっごい!」「こういう建物を、無駄な公共事業っていうのかしら?」とおぼろげに思っていた記憶あり・・・あとはパルテノン多摩の舞台でグランドピアノの連弾をしたこともとても懐かしい思い出だったりしますが、いずれにせよ、あの場所からパルテノン多摩を無くしてしまうと・・・何が残るのだろう?

 

ただ、公共施設の存廃や維持管理をめぐり、さまざま地域ごとに議論が拡がり、深まっている中での「パルテノン多摩」・・・パルテノン多摩は存続するのに、地域で愛されている施設が廃止されるなんて納得いかない・・・というご意見も理解できてしまいます。気軽に利用する気分にもならないパルテノン多摩に多額の税金がつぎ込まれることに合点も行かないし、納得も行きません!・・・とするご意見もまたご尤もだったりしますし。

何を大切にするか、何を優先するか限られた収入の中で、まちの魅力をいかにつくっていけるのか。住んでいる人が大事。多摩市の発信サイトの一つになってるはずの「丘のまち」・・・「ほどよい自然とほどよい便利さが融合している住み心地抜群の街」であり続けていくための条件をどう私たちはつくる?めざす?・・・きっとここをもっともっと議論することが問われているのでしょう。議論が煮詰まらないうちに、「お金が足りない!」(もちろん財政はとても重要だけれど)と、すべき議論をすっ飛ばすのはホントよろしくない感じがします。いつまでも時間をかけて議論せよ!・・・っていうわけではなく、限られた時間内に徹底的に協議を深めていく・・・「ちゃんと、議論できている!」と胸を張っている人は議員でどれだけいるでしょうか?力強く「やってます!」って言える人は行政内部も含めて・・・多くないのではないか?って思うのです。

 

だから、ちゃんと議論しなければならない・・・と思うのですが、さて、どこにどんな場をつくって議論することが妥当?適切?・・・・これまた難しいな。いずれにせよ、パルテノン多摩の老朽化度合はタダ事ではないことは確か。ちゃんと現実現状を直視して、議会でも議論しないとな。