これは「苦肉の策」と言えるのか?

20160817

久しぶりに会派での定例ミーティングでした。明後日は9月定例会前の議案説明もありますし、よそ見している暇はない感じです。ちなみに一般質問の提出も週明けです。

さて、議会だよりのアンケートを実施中です。各公共施設にも置いてあり、返信用封筒もついております。もちろん、着払い式になっております。もっと議会だよりに目をとめてほしい、「読みたくなる広報紙」をめざしたいという気合はあるのですが、いざ、実際に取組んでみると・・・・なかなか進まないというか、「議会だより改革プロジェクト」的な取組みは足掛けもう10年くらいは継続しているのではないか?と思っております。

そもそも「多摩市議会だより」というタイトルのロゴにしてみても、私が初めて議会運営委員会のメンバーになった時、「少しダサイ感じがするので、変えたらどうか?」と当時の事務局の職員さんに提案したところ、「長年親しまれているロゴなので、変更するのは難しい」と即答されたこと懐かしく思い出しますね。その時から比べれば、カラー刷りになっただけでも大進歩。思い出せば、その時に・・・・広報紙の最下部のスペースに「ごみを減量しましょう」とかって入れたらどうか?・・・・と提案したことは「そのくらいならできそうですね。」と対応していただいたわけですが、そのくらい、「変えたがらない」・・・・公務員ってホントにカタっ!・・・と分厚い壁を感じた記憶は昨日のことのように覚えております。

その時と比べると、今の議会事務局の職員さんは「仕事してる」って思います。前向きにいろんなことを考えてくれている職員さんも多いです。若い世代が多いからかもしれませんが。まあ、私が議員になった頃と比べると、自分自身も歳を重ねたからかもしれませんが、「ガラスの天井」ならず「ガラスの扉」があって、議会事務局に声をかけることすら気がひけるくらいの雰囲気とはいい意味で違っているなあと感じます。逆の立場だと・・昔も今も、「議員には声をかけづらい。すごい気を遣う。」は変わらずかもしれませんが。

 

ということで、議会だよりのアンケートですが、そもそも議会にはアンケートを実施する予算が確保されておらず、今回のアンケート実施にあたっても・・・・聞くところに寄れば「着払いで届いた郵便代については各会派の政務活動費で対応する」らしいのですね。

 

で、「ありえない!」

 

と思ったわけです。「何それ!」って感じです。これ、議会として実施しているアンケートなのに、各会派の政務活動費で頭割りするという発想しかとれないのでしょうか?さらには、そんな対応にしてしまっていいわけ?・・・・と。

 

まさに「苦肉の策」として編み出した方式なのかもしれませんが、これ、今後も何かの時の前例にもなりそうで、「違うだろ!」と指摘せざるを得なかったのですね。着払い封筒でどのくらいの郵便代総額となり、各会派頭割りになるのかわかりませんが、任意で実施しているアンケートならまだしも、議会全体として取組んでいるアンケートについて、こうした対応はすべきではないでしょう。

もちろん、全議員に呼びかけて、任意的に学習会などを開催する際の講師謝礼など各会派の政務活動費で出し合って・・・ということはありますが、それはあくまでも「任意」でやっていること。ここに政務活動費を充てることと、今回の議会全体で実施する取組みは異なってしかるべきでしょう。勝手気ままにやっているアンケートではないわけですから・・・・。

・・・と、しかし、予算もギリギリ厳しく、さらには「議会だよりのアンケートを実施しよう。」、、、、それも「なるべく速やかに」ということで、来年度予算の確保を待たずして対応しようとすればこれしかやり方がなかったのでしょうか?他の工夫は?・・・・それこそ、せめて、補正予算とか組むことはできなかったの?とか思ったりします。で、とりあえず、「補正予算ででも郵便代を確保できないのか?」と一度提案してもらうことにしました。

 

そもそも、政務活動費は「補助金」なんですよね。各会派(個人)の活動に対する「一部補助」ですよ・・・・。ま、「議会だよりへのアンケート」について、「そんなものやる必要がない」とかって財政当局から言われてしまえば、結果的にはどうにかするしかなくて、政務活動費なのか、お金には色がついていないので、政務活動費に余りがなければ、各会派議員の自腹による対応になりますが、それってやっぱり「オカシイ」って私は思います。こんなことが今後も「議会活動の前例」みたいになり、「あの時、政務活動費を出し合って対応したのだから・・・・」なんてことになるのもまたどうなのかな?と。「議会全体」でしかも「正式に」「公式的に」取り組むことにはしかるべき予算を。

そう思います。議会だよりの改革、改善は別に議会や議員の自己満足で実施するものではないはず。広報やPRは重要だということで・・・・今年度当初予算では、「広報・PRアドバイザー人件費」予算を確保しているのが執行部ですから・・・・。そのことから考えても、私たち議会サイドでも取組みを強化したいとする心意気が無視されることはないはず。「最終的には、政務活動費で郵便代を出し合う」とする結論になるにせよ、なぜそうなるのか?・・・ちゃんと説明してもらお。今の段階で、「苦肉の策で仕方ない」とはどうしても思えない・・・「議会が独断専行で進めていること」とか「議会が勝手に早まっっただけ。」と言われるのであれば、後付けでもいいので「補正予算対応」が欲しいですね。ただ、気になるのはアンケートの制度設計と言うか、実施の仕方が「これでいいのか?」と言う部分もあるのですが・・・。