あとに続く人材を育てることが鍵。

 20150529

地域の方が日々、お世話をしている諏訪の杜緑地の一角もお花がきれいな時期になりました。もう少しすれば、市内ではあじさいが見ごろになりそうですね。楽しみです。今日は一般質問の作成のために発達支援室にヒアリングをしてきました。発達支援室を開設した当初は都内でも珍しかったので、他市からも注目されてきましたが、後発で発達支援センターなど多摩市の発達支援室と同じような業務を行う拠点を設置する自治体も増えています。後発自治体はやはり、先発的な取組みから学び、よりよい内容になっているように考えています。

多摩市の発達支援室もそのあり方を改めて見直す時期に来ているのではないかと感じています。業務を見直すというのは案外簡単なようで難しい・・・というのも、結局、「時間が必要」になるからです。日々の業務に追われていると、業務を見直しするような余裕がなくなるというわけです。本当は業務見直しをやった方が良いのではないか?と薄々気がついていたとしても、やり始めると大変で、そこまで手が回らない状況が見えてしまう・・・パンクしちゃう・・・ことが想定内であれば、なかなか手が出さないのでしょう。手を出したところで中途半端にしても行けないとする責任感も同時に持つからだと思いますが、多摩市の業務はこと発達支援室に限らず、多くのところで、「手が回りきらない」状況が常態化しており、そのことが市役所全体の雰囲気にどよーんとした停滞感を醸し出しているのかもしれませんね。誰の責任とか、どこの責任とか・・・そういうことを言うつもりはないのですが、一人ひとりの職員さんと話せば、やる気がないわけではなく、いい知恵やアイデアを持っていることもあるのになあとホント、残念。

ということで、発達支援室のことに話を戻せば、そもそも発達支援室はどういう位置づけで設置されているものなのか?とか、それに対応した業務が展開できているか?とか、もしできていないとすれば、そもそも位置づけをもう一度見直す必要があるのか?とか・・・検討すべきいくつかの観点はありそうです。ヒアリングをしたのは異動してきたばかりの係長さん(現場の取りまとめ役)でしたが、「人事異動する」って「ゼロから新しい仕事を学ぶ」ということで、特に相談業務などにたずさわる部署の場合には前任者からの引継などもとても大変なことなんだなあと思いました。

実は、多摩市の場合には発達支援室、子ども家庭支援センター、健康センターと係長さんが保健師資格のある職員さんなのですが、今日のヒアリングに寄れば、やはり懸念していたように後に続く人材が先細りであるようで・・・・。今後がホント心配。保健師資格のある職員さんどうしのネットワークはとても重要で、子どもの発達支援でも乳幼児健診を担当する健康センターを入り口としながら、子ども家庭支援センター、発達支援センターと相談業務を支えているのですね。つまりは、相談業務の引継のことを考えてみても、保健師さんどうしでも大変であるのに、それが事務職だったり、それこそ全く畑違いの事務担当者がいきなり発達支援室などに異動してきたとすれば、もっと大変になるということなのです。今日のヒアリングからも、やはり人材育成の必要性を感じずにはいられませんし、とりわけ相談業務の屋台骨を多摩市としてどう構築していくのか・・・・これまでの蓄積を活かして、ベースになるものをきちんと作っていかねばならない気がするものです。

 

日々の業務に追われていて、後続の人材育成にまで手が回らない状況がある・・・のかもしれませんし、係長、課長と肩書きがつくことで課せられる責任と業務の忙しさにやっぱり一歩踏み出せない場合もあるのでしょうね。それもまた市役所全体にどよーんとした停滞感を生み出す要因にもなっているのかも。いずれにせよ、ちゃんと喝を入れるところの役割は一体誰が果たすべきもの?!・・・・「言われて直す。指摘されて直す。」よりは自己改革できる方が良いって私は思うのですが。