「身の丈」に合った。

20161031_420161031_3

 

 

 

北諏訪小学校の学校公開日。半分終了した大規模改修で・・・・本日から「オニューのトイレ」ということで、まだ改修されていない側で過ごしている子どもが見学に来て「キャー!」と大感激していたのが印象的でした。「えーっすごい、こっちに来よう!」って。

そして、男子トイレをのぞいていたら・・・「私も見てもいい?」と・・・と子どもが中にいないことを確認して、男子トイレも見させてもらいましたが、こちらもやはり感激の美しさでした。一緒にいたママも「うれしいよね!」って言っていたわけですが、ようやく念願の洋式トイレ!「音姫」がすぐになるからうれしい!物を持っていた場合には廊下に置いておく必要があったけれど、中に持っていけるし、手を洗うところも自動だし、鏡も大きいし・・・子どもたちの喜びよう!

「学校で○○コできる」と言ってる子どもがいて、正直だと思いました。

 

 

20161031_2 20161031_5

 

明るい。きれい。臭くない。

でも、北諏訪小学校でまだ改修されていない箇所の御手洗も、臭気対策にはかなり気を遣っていて、以前よりは若干改善されているというか、学校も努力していることだけはお伝えしておきたいと思います。来年度また半分が改修される予定・・・でも、こうして「先が見える」と気持ちもホッとするものです。

ところで、図書室も一新。テーブルやいすも・・・。学校図書館司書さんが一時的に他の場所に移動していた図書の整理やコンピューターの設置をされているところでした。準備室だったところも明るくなり、読み聞かせの時に使えるような畳も。しかし、その壁を見て驚いたのは・・・・こんなに背丈のある書棚・・・使い勝手良くないというか、危なくて使えないですよね・・・。司書さんは「壁にしますか?書棚にしますか?」との選択だったので「書棚にして欲しい」と回答したとのことです。しかし、こんな天井までの書棚と想像はしていなかったようですね。はっきりいって目いっぱい書棚としては使えない。苦笑いするしかありません。地震が発生することを考えれば、上までいっぱいいっぱい図書、資料を並べることはできないでしょう。せめて扉が付いていれば話しは別ですが、それにしても脚立か何かないと上まで届かない。

こういう場面に遭遇すると「使う人の立場」を本当に吟味したのかな?って思ったりするのです。そして、もう一方では「無駄!」と思います。塵と埃が溜まる場所。ていねいに使うという観点で、空いている書棚のところ乾拭きするにも、脚立とかにのらないといけない。せめて扉があれば話は別なんですけれど。ちなみに、図書室の方に関しては、本が飾れるような仕様の棚で、ちゃんと落ちてこないようになっていました。でも、脚立は必要です。

2016103120161031_1

 

こうして明るく一新された教室など、子どもたちも喜んでいて、北諏訪小学校しか知らない保護者も当然に「子どもたちうれしいよね!」というわけになりますが、ついつい最近建替えした多摩第二小学校などを知っている者にとっては、「学校環境をどう整備するか?」考えさせられるものです。いかにも学校らしい北諏訪小学校の校舎は私は好きですけれど。多摩第一小学校、多摩第二小学校と建替えが必要だったので、その対応をしたわけですが、「建築作品」としての価値も重視されている建造物です。多摩市のスタンダードとは言えない。

コンクリート建物は60年維持する前提で改修工事をしているわけで、今度は北諏訪小学校の場合にはどうなるのでしょう?と思わず考えてしまいました。その頃になれば、子どもの数ももっと減っているでしょうし・・・置かれる環境もまた様変わりしていて当然です。

 

さて、 パルテノン多摩は本日開館29周年を迎え、マジックサウンドルームは無料開放日でした。せっかくなので足を運びました。たまたま通りかかった市民の方などもご一緒に自動演奏楽器による音色を鑑賞。「悪くはない」と思います。でも、考えれば考えるほどに、自動演奏楽器も、そしてまたパルテノン多摩という建物そのものも「私たち多摩市の身の丈に合っているのか?」と思ってしまいます。

時間が少しありましたので、4階のカフェに。でも私以外にはお客さんはおらず。そして目の前をずっと眺めていましたが通行する人おらず・・・・。そして、パルテノン多摩の指定管理者である「多摩市文化振興財団』からのヒアリング。私の会派で呼びかけ、他の会派の方も含めて18名ほど参加。戸別ヒアリングとは違って、みんなで話を聞いて考える場を作ること必要だと思っています。

20161031_620161031_8 20161031_7

いろいろ財団としては努力をしている話なども聞くことができましたが、今後の展望をどう持っているのか?とかそのあたりは明確な方針を出しきれずにいるようですね。そもそも財団の存続をどうするのか?って・・・これはどこで誰がどう責任を持って議論し、結論が導かれていくものなのでしょう?財団の理事会?評議会?議会がその議論をする場所ではないことは確か。私たちはパルテノン多摩の指定管理者として財団を指定するかどうかだけの議決をするだけで、そもそも指定管理者に財団を選ぶかどうかについて決めるところの権限も持っていないわけですから。

昨日、パルテノン多摩大規模改修にも関わる内容でシンポジウムがあり、議員も多く参加しておりましたが・・・・。ここでは「身の丈に合った」ってキーワードがありまして、それ以来・・・・「身の丈に合った」「身の丈に合った」「身の丈に合った」と脳ミソの中で響き渡っております。しかし、「身の丈に合った」って難しいわけで、どなたが責任を持って「その寸法」を決めていくのでしょうね?が問われます。パルテノン多摩の大規模改修について同様ですね。改修のレベルとか、改修の内容とか「身の丈に合った」と言葉はとても便利なんですが、その寸法を決めていく作業が問われそう。さて、今、どうなっているかちゃんと見ていかないと。明日から11月・・・・。早いな。