「趣旨採択」をどうする?

20150617

今日は休会だったのですが、会派で打ち合わせ。議会運営委員会に提出されている請願内容について意見交換しました。同じ会派の折戸さんが請願の署名議員になっている関係もあり、私たちの会派で態度をどう決めるべきなのか・・・かなりシビアに議論しました。

請願内容としては、陳情などでの「趣旨採択」というあいまいな判断をなくしてほしい。もしくは「趣旨採択」をするのであれば、「趣旨の内容」を厳密にしてほしい・・・というもの。確かに、趣旨採択と言うのはとても「あいまい」なものでもあり、仮にも陳情が「趣旨採択」という判断に決着をしたとしても、そこ止まりで陳情で要請した内容は反古にされるとの印象が強いですね。

とは言え、請願や陳情などは「文言審査」を厳格に行うことにしているのが多摩市議会。なので、市民からの要請内容について、確かに言っていることは理解できてわかったとしても、しかし厳密に考えてみれば「採択はできない」という場合も少なくないので、その際には「趣旨採択」という判断はとても便利に使えたのは事実。「不採択」と決めてしまうのでは、市民の方の気持ちに寄り添えないというか、全部を「ダメ」としてしまうのは忍びない・というか・・・そんな気持ちにかられることも多いのです。なので、「趣旨採択」という判断に落ち着く場合も多いのが現状です。

かくいう私も、「趣旨採択」という判断に頼っているところがありますが、それへの賛否も両論。採択でも不採択でもなく、どっちつかずは「あいまいすぎる」と批判や指摘をいただく場合も多いのです。一方で、「でも、不採択にやるよりは趣旨採択の方がいい」とおっしゃっていただける場合もあったりして・・・・ここは、感覚的な問題なのかもしれませんが、「趣旨採択」をバッサリ無くしてしまうことへの賛否もありそうだなと思うのでした。

 

で、いろいろ意見交換をした挙句、結局、私たちの会派の結論としては、折戸さんが請願に署名をされていることも頭に留めながら、「趣旨採択はなくす方向をめざす」ことにしました。趣旨採択をなくすことで、「採択」か「不採択」というかたちで白黒明確になるところは「市民にわかりやすく」を実現したい多摩市議会にとっては否定すべきないと言えるので。ただ、先にも書いたように、趣旨採択がなくなることにより、趣旨は理解ができても採択できない場合にはすべて「不採択」になってしまうので、それに対する賛否はやっぱりありそうです。何とも難しいなあと会議を終えた後も頭をひねっているところです。

この議論は私たちの会派だけで決めれる問題ではないために、議会運営委員会における議論に委ねられていきますが、私たちの議会全体としての姿勢が問われてくるなと考えています。