「議員の意識やね。」…という話しで。

 

本日は丹波市議会の議会運営委員会のみなさまが私たち多摩市議会の「決算審査を次年度予算につなげるためには」をテーマに視察にお越しになりました。ホームページを見る限り、丹波市議会さんの方が多摩市議会よりももっと先進的にあれこれチャレンジされているような感じ。特に、「たんばりんぐ」の名称で発行されている議会だよりは、私たちの先を行き、かなり読みやすい仕上がりであり、レイアウトもおしゃれ。やはり議員さんが広報などにも関わっておられるようでした。既にタブレット端末も導入されていて、さくさく使いこなされている方も多数。「慣れる!」ことが大切で、「なかなかうまく使えないなあ」を自覚されている議員さんたちは自主勉ではないですが、集まって練習するとかしていると。

「実際に足を運ばないとわからないこともあるし、いろいろ本音が聞けて良かった」と感想をいただいたのですが、多摩市議会での取組みはお役にたつかしら?…と思いつつ。「議員の意識やね。」ということで、やはり、何事にも議員意識が重要ですね。

ちなみに丹波市議会の事務局さんは5名だそう。それから、今日の視察には企画と財政を担当されている部長さんも随行でご一緒されていたのにも驚き。丹波市議会さんはフェイスブックもされていますね。事務局の方が上手に更新作業をされているようです。

 

さて、多摩市議会の話題から。午前中はパルテノン多摩・周辺施設整備等特別委員会でした。行政側が事業者に対し委託をしている調査の中間報告が提出されているため、その内容に対するヒアリングが中心。ちなみに委託内容は下記の通り。

・アドバイザー業務委託料(改修基本計画や設計に向けた条件整理などを行う)
・多摩センター地区活性化検討支援業務委託料(エリアマネジメントなどに対するアドバイスをもらう)
・市民ワークショップ実施支援業務委託料(さらに市民意見を聴く場づくりを行う)

何と言うか、議会側が想定していた委託内容とは若干認識がずれる感じがするのはなぜか?例えば多摩センター地区活性化検討支援業務の委託の場合、検討対象エリアが「パルテノン大通り+多摩中央公園内限定」となっており、ついでに言えば、関連で話題になっている「図書館」についても行政側が提案している桜美林大学の隣接地に建設されるようなイメージパースが描かれていたりして…。質疑応答でわかったのは、行政で保有している「今後の計画」を下敷きにしていること。委託するにあたっては何かベースになるものが必要なのかもしれないとはいえ、何と言うか、多分、議会側が想像していたものとは違う感じ…。さすが、建築事務所さんが描くイメージパースはセンスもよく、感じもよくて、絵もきれいだけれど、でも「こういうことじゃなくて」とする違和感が委員会全体に広がっていたような気がしました。

上記の委託に対し、最終報告は8月31日までに提出されるとのことで、議会でも中間報告の内容を受けてどう検討を進めるのか…これも要検討ですね。とりあえず、8月7日の意見交換会がどうなるやら…ですが。

それから、夕刻から議会運営委員会があり、次年度の議会費についての意見交換がありました。意見交換というか会派調整です。まあ、いろいろ意見交換を重ねて、最終的には議会で意見交換会をやる場合の「会場費」について一定確保することはできました。多摩センター地域で市民が足を運びやすい会場と言えばやっぱりパルテノン多摩ですが、借りるためにはお金が必要。しかし、これまで会場費としての予算を確保していなかったため、常に多摩センター地域の意見交換会などは「唐木田菖蒲館」をお借りしておりました(コミニュティセンターなら公共使用は無料なので)が、来年度はパルテノン多摩も会場の1つとして選択肢に入れられそう。

しかし、なかなか難しいなと思うのは、一応私は議長公約として「全議員研修」をやりたいと思って掲げていたのですが、そのための予算については賛同が得られなかったということ。提案の仕方をもう少し工夫すればよかったかなと思いましたが、会派調整で提案を出し合ったため「議長公約で『全議員研修』を掲げていた」ことは、みなさんの記憶にひっかかっておられなかった感じ。「研修をやるなら、事前にどんな人を呼ぶのかとか会場はどこにするのだとかちゃんと決めてから補正予算を組めばいい」という意見もありましたが、補正予算は緊急性のある場合に計上されるものであって、議会の研修が補正予算に馴染むわけもなし。さらに言えば、予算が0円しかないのに、呼ぼうとする講師がいたとしても事前交渉すらできないでしょう…と思います。実際に、講師を探して、いろいろ政務活動費を駆使しながら、勉強会などを開催してきた経験者からすれば、「予算がない」ことの壁はとても大きいのですけれどね。

ま、仕方がないので、予算はないけれど「全議員研修」がどう実施できるか考えます。要するに「議員の意識」がどうあるか、その在り様によって議会の姿は大きく変わる。旧態然とした議会なら、「ふるい議会をあたらしく」と言われてしまうんですよね。もっともっと市民が議会に対し望んでいることをキャッチしみんなでレベルアップし常に発展向上しているような前向きな議会でありたいですね…。全体で合意形成するのがなかなか難しいとはいえ、でも、少しずつでも進むことが大事ですね。チャレンジ精神を持てない議会が行政に対しチャレンジせよとは言えない!・・そ打思いますので。