「未来の年表」を思い描きつつ。

「未来の年表2」が手元に届く。これから私たちが向き合っていかなければならない現実があり、そして、そのために「今」を描くんだろうなあと思いつつ、一般質問を聞いていました。

本間議員、松田議員からは登下校時の見守り、子どもたちの安全を守るという視点からの質問。新潟で発生した下校時に子どもが連れ去られて殺害されたという痛ましい事件を受け、まさに機を捉えての質問。市内でも老人会の皆さんなどが「見守りパトロール」などをしてくださっていますが、その担い手も先細りになっていくこと…(これは見守りパトロールに限らず、いわゆる市民のボランティア活動なども含め)、議員は皆、その現実をどこか頭の片隅に置きながら質問しているんだなと感じます。本間議員が調査に赴いた東京都北区では24時間365日で警備会社に委託をした見守りパトロール車が運行しているそうです。もちろん委託費2000万を超えているわけですし、今の多摩市では、即検討とはいかないですし、まだそこまでの状況ではないという判断もありそう。ただ、今後の担い手の在りようによっては、いつしかそうしたことも検討する時期が来るのかもしれませんね。

さて、先日、朝日新聞に大きく掲載されたシャボン玉石けんの広告はものすごくインパクトありました。うちはお気に入りの生活クラブ生協の石鹸が在庫切れになるとときどきシャボン玉石けんシリーズを買いますが、広告というのは「香害」のこと。なんというタイミングでこれまた、池田議員が一般質問。そう…池田さんがエピソードとして披露されていた「学校給食の白衣のこと」…たいてい給食当番が持ち帰って洗濯をするわけですが、その際に’いい香りすぎる’洗剤の匂いが付きすぎている場合があるのですよね。自分の家の洗濯物の香りというのか匂いについては慣れ親しんでいるのでなかなか感じ取ることも難しいわけですが、よそのお家の洗濯物だと洗剤が異なり、その香りがものすごく気になってしまうときもあります。そういう時には「別洗い」した経験が私にもあります。化学物質過敏症の原因の一つにもなっている「香害」について、啓発していくことの必要性は…ある!!!と強く強く思っています。電車でも女性専用車両がありますが、なかなかいろいろな香りが入り交じってもいて、乗車した途端に「香り酔い」する場合もあると聞いています。ですので、香りというのは個人の趣味の問題でもあり、なかなか踏み込むことは難しい問題でもありますが、しかし、「香害」に悩まされている人の存在は知らせていく必要があり、理解を得ていく必要があると考えています。

一般質問最終日は結構、内容的には盛りだくさんだったなあと思います。遠藤めい子議員の多摩市で制定しているいわゆる男女平等条例については、性的志向、性自認についての定めがあることを強調し、多様性を認めあえる地域社会づくりをもっともっと市長のリーダーシップで進めてほしいと求めていました。また、行政文書の適切適正な保存についても公文書管理条例の制定を求めていましたが、これについては「制定する予定はない」という答弁だったのは残念でした。

そして、飯島議員が「再犯防止対策」について言及されていました。飯島議員は保護司でもあり、こうした分野についてもいろいろと情報をお持ちなんだなあと思いました。再犯防止推進を考えていくためにはやっぱりこれも縦割り行政では取り組めない。市長も「必要性」を感じるのであれば、強力なリーダーシップとそれを支える体制づくりが求められます。「再犯防止推進計画」の策定については東京都の動向を踏まえるとしながらもかなり前向きというか、前のめりの答弁だった印象。いずれ計画づくりに着手していくかのような答弁の内容だったなと思っています。

 

そんなわけで、市長の手腕が期待されるというのか、市長のリーダーシップをそろそろ発揮してもいいのではないか?という感じで、阿部市長は3期目になったのでもっともっと「阿部市長ならでは」にこだわって、実効力を発揮してもらいたいものです。これから、私は「未来の年表2」を読むこととします。