「女性」はまだまだ特別なのか。

先日、とある場所でいただいたチーズケーキ。「ニューヨークチーズケーキにしてみました。」ということで、わざわざ「ニューヨーク」をつけるのか…と思っていたのですが、確かに「ニューヨーク」をつけるかどうかで、違いが生まれるところがポイント。大きく分類すれば「チーズケーキ」にされてしまうのですが、あえて「ニューヨークです!」って強調できるところに自信を感じたわけですね。…というエピソードを会話していたところ、「そうなんだよねえ、あえて『多摩市です』って言えるようになればいいねえ。」と言われましたので、「ああ、全くその通り」と思わず納得してしまったのです。

このところ「女性」という性に少し着目しています。というのも、やはり「まちづくり」を考えるうえで求められる「女性視点」があるように感じているから他なりません。「まだまだ、女性の視点が足りていない」と指摘されることも多く、その視点で周りを見回してみると、なるほど…と思うところもあるからかもしれませんね。とは言え、最近は「女性」「男性」と「性」が二つに大別されるだけでは、実態に即さないとする声にも耳を傾け、「多様性を活かす」という視点を持つことが大切。いまさら「女性だの、男性だの」とすることには違和感がある一方で、「女性目線で」ということが強調されることもあり、その理由をちょっと探ってみないといけない…と心がけている今日この頃。

 

気が付くのは、行政主導で行われている各種の審議会その他を眺めてみると…やっぱり、女性…少ない…ってことですね。

 

すっかりと「男性社会」がつくりあげてきた仕組みの中に、私も入り込んでいるから「見えていない」と指摘もされたので、だから・・・と反省する必要はないのですが、そのことを自分なりにもう一度、振り返ろうとも思っているのです。なにしろ、「女性だから」「男性だから」を意識しながら日々を送ってきたわけではなく、「一人ひとり」…「個を重視」と言う感じで物事を捉えてきた私としては、「女性ならでは」なんて言われると実はとても戸惑うんですよね‥‥。「TAMA女性センター」についても、いつまでこの名称で継続するのか、多摩市の取組みにとってどう評価すべきか?も課題の一つだと思っているので。女性だけを特別扱いするために存在する場所ではないのですが、どうしてもそういうイメージが強く濃くなってしまっている現状をそのままにしておくことがプラスになるのかどうか…って観点ですね。

 

明日から2日間、久しぶりに学習会に参加してきます。「多摩市子ども・若者の権利を保障し支援と活躍を推進する条例」施行までの実践…ということで、担当課長として関わってきた職員さんの実践報告もあるので。楽しみ。