「前例踏襲」を見直す必要・・・。

20160823

今日は子ども教育常任委員会で決算審査に向けた事前勉強会。例年通り、多摩市議会でもほぼほぼ定着しつつある・・・・議会における政策評価と言うか、事務事業評価を行うことになっていますが、私たちは今回「都市交流事業」と「国際化推進事業、多摩市国際交流センター補助事業」の2つについて現状把握と、今後に向けての評価を担当することになっています。

ということで、「都市交流事業って何?」・・・・だと思いますが、これは友好都市である長野県富士見町(八ヶ岳少年自然の家が立地しています)との交流で、植栽とオッコー祭り(毎年7月末に市民も一緒とツアーを組んで参加をする)の費用。そして、「国際化関連事業」は言葉どおりのものであり、外国人に対する日本語教室や生活相談などの事業他、多摩市国際交流センターの実施している事業への補助ですが主には人件費補助といったかたちです。

具体的な議論は改めて今後と言うことになりますが、両事業ともヒアリングをした印象として共通することは・・・・「長年実施してきた事業である」「今後も存続すべき事業である」という内容でありながら、しかし・・・・「どんな方針や計画に基づいて実施されているのかがよくわからない」ということ。いずれも「必要な事業である」とする観点は同じなのですが、事業評価をする立場から言えば、「市が持っている方針なり計画なり」があり、その進捗状況等とも照らしながら取組みを確認しようとするとき・・・・「何もない!」という感じなのですね。

今年で富士見町との友好都市も30周年であり、秋には記念式典も開催される予定ですが、いまいち・・・・どんな交流が積み重なっているのかなど全体像がつかめない感じ。富士見町との交流は植栽やオッコー祭りのみならず、多摩市内で開催されるイベントでのPR(これは主にポンテさん中心に展開している感じ。またポンテさんの店頭でも富士見町のPRは行われていますね)、あるいは八ヶ岳少年自然の家を活用した活動も含め、他にもあるのでは?・・・と思われますが、「都市交流事業」だけを見ているだけだと他にも実施されている交流が抜け落ちていることがわかります。ですので、それらもう少し全体像を見つつ、評価していく必要がありそうです。

それと同様に「国際化関連」についても東京都は多文化共生指針を策定しましたが、多摩市にはこれを受けて・・今後どうするかも問われるでしょう。2020年東京オリンピックですし・・・・。今後の展開も気になるところで、「前例踏襲」のごとく進めてきた事業についても改めて見つめ直す必要が指摘できそう。「なぜ、多摩市国際交流センターへの助成をしていくのか?」の根拠についても明確に語られる必要がありますね。市民からは「多摩市国際交流センターは市の出先機関?」と尋ねられることもあるわけですが、決してそういうわけでもないし・・・・でも、事務局の場所については聖蹟桜ヶ丘駅前のヴィータ・コミューネの7階にあったりして・・・・結構、誤解も多い。そしてまた外国人への支援についても、市内小中学校での授業などへの協力なども幅広く展開しているとはいえ・・・・事務局のスタッフについてもほぼほぼボランティアによる・・・・となっていて、それはそれはかなり大変そうで・・・。ボランティアスタッフさんの継続って、今後一つ大きな課題にもなってくるはず・・・などと考えていくと、何やら見えてくるのは「多摩市の国際化推進、あるいは多文化共生に関する方針ってどうなっているの?」とする疑問。

いずれにせよ「前例踏襲」でずっとひた走って実施してきた事業であり、ちょっと立ち止まって事業内容などを見てみると、「ん?!」・・・もう一回、事業内容の振返りと整理と、今後の方向や展開を議論していかないとまずいのでは?・・・・両方とも「今後も継続すべき事業」であるからこそ、ここで改めてその必要性を再確認していかねばならない・・・・ここ、今日の委員会全体の共通認識になっているかなと思われます。

 

ということで、9月定例会に向けては一般質問への答弁調整など。明日は、パルテノン多摩の自動演奏楽器を考える材料とヒントも得るため・・・・「もえぎの村」まで行ってきます。ここには自動演奏楽器のミュージアムがあるので!