「タイミング」とはいうものの・・・。

20170124

いろいろなことを進めていく時に、「タイミング」というものがあるけれど・・・ということが話題に。しかし、あまりにも透き通った空はやっぱり魅力だと思って、広々とした空間の深呼吸できることに感謝を味わうばかり。

タイミングの話しですが、「せっかく、良き土地活用の可能性が出てきて、悲願だった中央図書館の建設ができる。」・・・にも関らず、この機を逃して良いのか?とするご意見。一方で、「急いては事を仕損じる」のだから、もう一度熟考してほしいというご意見。

結局、その判断をするとき、大所高所からいろいろ検討をするとは思うものの、「こうしよう!」と決めるのは覚悟しかなさそうですね。パルテノン多摩の大規模改修の問題をどうしていくか、喫緊の過大なわけですが、ここへきて様々な案が持ち上がってきたことに「議会が勝手なこと言い始めた」的なことを主張する声も聞こえてきますが、果たして、本当に私たちは無責任に気ままに勝手に発言をしているのでしょうか?

パルテノン多摩は耐荷重等の観点から、その建物の中に図書館を入れてしまうのは難しいとする話もあり、なるほど・・・と思う一方で、再生建築で古い建物を図書館化している事例もあります。要するに「やる気」と「お金」があれば、何とでもなるのではないか?という気になってしまいます。そもそも私たちが立つべき場所はどこなのか?持つべき視点はどうあるべきか?・・・ここへ来て、議論になるとしたら、これもまた「タイミング」なのでは?と考えるようになっています。

「パルテノン多摩でもそうですが、パルテノンを冠するに恥じるべき短命です。名を以て市民を目くらませた責任者は既に退き、あるいは鬼籍にあり、吾知らずでしょう。パルテノン多摩の改修後どれだけ使えるか情報がありません。30年程度で再び建設費同等の費用が掛かるのでは、多摩市に住み続ければ一生2回も同じ経験させられるでしょう。もう少し費用をかけても今後100年以上使えると保証できるものにすべきかを含め論議して」

とするご意見をいただいておりますが、改修後どれだけ使えるかの情報は確かにどこにもありません。ただ、以下、改修方針を確認すると

(1)人命の安全が確保される~最優先事項として安全対策を万全にする
(2)公共建築物の果すべき機能が長期に渡って最大限発揮される~業務核都市における中核施設として都市活性に係る機能を充実させる/「劇場、音楽堂等の活性化に関する法律」の趣旨を生かす工夫を行なう
(3)保全・運営に係るコストの適正化を図る~将来にわたり維持していくためにライフサイクルコストを抑える
(4)公共建築物が環境に与える負荷を最小限に抑える

そしてまた、この改修方針で注目しておきたいことは以下。

 「改修工事終了後 10 年間は長期休館の必要な工事を要しないこと、また 10 年間の修繕必要額が5億円を超えることのないよう改修範囲、改修方法を決定する」

 

これ・・・どう深読みできるでしょう?

そして、多摩市は例えば・・・グリーンインフラのことどう考えているのか?・・・「愛でるみどり、関わるみどり」のみどりのルネッサンスも否定はしないけれど、しかし、もっとそれだけではなく次世代型の行政運営をめざした取組みに挑戦することはしないのか?と思えてきます。「新しいことにチャレンジする!」・・・これまた吉と出るのか?成功するか?・・・「やろう!」と思えるかどうかも覚悟と決断なのかもしれません。でも、私思うのですが・・・意欲ありチャレンジする職員がいるとき、市民にもその思いが伝播して、「よし!応援しよう!」となるはずなんです。少なくとも今まで私がウオッチしてきた限り、「いちかばちか」かもしれないけれど果敢にトライしようとする職員さんには応援団が存在している気がします。

 

さて、「タイミング」をどう捉えるか?当初、オリンピックに合わせてパルテノン多摩を大規模改修していくとするスケジュールが示されており、それもありかな?とも考えてきました。でも、「慌てる理由はどこにある?」・・・と言われれば、確かにその通り。なおかつ、他に進捗していることも睨みながら、私たちは取り組んでいくことが必要ですね。市民は多摩センターを良くしたいと願っています。それは、「市庁舎を建て替えするなら、やっぱり多摩センター」と考える市民が多いことからもわかります。決して、「自分にとって便利だから」という理由だけではないはずです。「多摩センター」というエリアへのイメージがある。そしてまた多摩市の顔になる場所が「多摩センター」だと考える証拠だとも思います。ある意味、この感覚は的外れとは言えない。だからこそ、もう少し、私たちも何ができるか、すべきことを考える必要があるのかもしれません。もちろん、私は市庁舎は永山駅前がいいなと思いますよ。我田引水的ですが・・・。全体を考えてどうしていくか?立ち止まって考える1年は誰にとって「失うべきもの」が大きくなるのでしょうか?そしてまた「タイミング」とは誰にとっての「タイミング」であるのか?

大きく深く息を吸い込んで、脳内に新しい空気を送り込むことは大切ですね!