「わたしたち抜きに私たちのこと決めないで」

 

連日やること満載な感じ。昨日の午前中に引き続き、今日の午前中は会派ミーティング。「パルテノン多摩問題をどうするのか?」…議会として独自調査をしている結果をふまえ、いよいよ特別委員会での議論も本格化するわけで、それに備えた会派内での意見集約をしています。「あれは?」「ここは?」「これは?」と会派内で特別委員会の状況を共有することにも一苦労するわけで、かつて議会基本条例を制定するときに取組んだように「『特別委員会主催の議会内説明会』を開催し、議会全体で現在までの到達点を共有したほうがいいのでは?」と会派提案することとしました。そしてまた、今後、市民向けなど説明や意見交換会も実施していく予定ですが、こちらも特別委員会だけに任せるのではなく、「特別委員会を中心にしつつ全議員で取組んでいってはどうか?」とする提案もしたいと考えています。

行政側は中学生に対する意見交換会も実施していくようですね。中学生にはおたよりが配布されていると耳にしました。

午後から、ベルブ永山にある喫茶れすと20周年を記念した講演会に参加。日本障害者協議会代表、きょうされん専務理事の藤井克徳氏からの「障害者権利条約」に関わるお話を伺いました。大変貴重な機会ということで、多摩市職員の研修の場としても活用させていただいたようです。障害福祉課、人事課、平和人権課の職員の皆さんも約30名ほど参加していると伺いました。

まだ記憶に新しい「津久井やまゆり園」事件のことから、「安永健太さん死亡事件」をめぐっての司法判断など私たちが置かれている社会の現実、向き合うべき現状に対する話題から始まり、ドイツナチス時代の優生思想、障害者大量虐殺事件という歴史を紐解いた過去の事実に目を向ける必要性…ようやく日本も批准した「障害者権利条約」の持つ意味と意義への理解…まだまだ私自身が学び足りていないこと、意識を高めていかねばならないことを痛感させられる時間でした。

「障害があることでいのちが軽んじられている」

まだ、そうした場面が社会にはたくさんあることに目を迎えていかねばならないこと。そしてまた、障害者権利条約を最初から最後まで一字一句を読んでみなければならないと思ったこと、当事者を理解するためにできることをもっと私自身が経験していかねばならないということ…いろんなことを考えさせられました。

そして、「わたしたちのことをわたしたち抜きで決めないで」とする藤井さんの1枚のスライドに合った言葉が脳裏に焼き付きました。多摩市でも今、次年度以降に向けて「障害者基本計画」の策定を進めていますが、前回と同様に当事者参加の視点で取り組んでいます。同じ会派の大野議員は「障害者権利条例の制定」を訴えていますが、障害者権利条約への理解を広げながら、条例制定することも多摩市がさらに「共生のまちづくり」を進めるための選択肢の一つになることも確認できた気がします。

当事者参加の視点はあらゆるところて求められ必要なこと。パルテノン多摩のことについても中学生あるいは小学生にも声を聞いていこうと努力する姿勢は評価したいですね。ぜひ、障害をお持ちの当事者のみなさまがたにも「パルテノン多摩をこんな風に使いたい」を聞いてもらいたい、声を聴く努力をしてもらいたいと思います。バリアフリー、ユニバーサルデザインをどうするか?という問題のみならず、もっと違った視点でパルテノン多摩が「いろんな人がいる社会」の拠点として活用されるための方策をぜひ当事者視点で聴いてもらいたい。

せっかくの講演会に続く、障害者権利条約の読み聞かせの時間までいることができなかったのが残念。今日は中央大学のキャリアデザインの授業でゲストスピーカーをつとめました。もう今年で5回目になります。「ジェンダー、子育てとキャリア、ワークライフバランス」をテーマにしているのですが、…既に20年前ほどの記憶を引き出しながら…大学卒業後から今に至るまでの私の歴史を踏まえて、「キャリアとはなにか?」について話をしております。振返ってみると、時代環境とともに、女性の活躍が後押しされるようにもなっていて、ワークライフバランスも言われるようになってきて…でも、意識変化が追いついていないとする現実を意識調査結果などを踏まえて解説をしています。もはや、大学生と私よりも大学生と娘の年齢差の方が「小さい」というのも、年月によるもの…。自分のことを振り返って、「ずいぶん歳をとったものだ」と実感し、妙に納得してしまった。

明日、明後日は町田市で選挙の支援をする予定。でも、午前中は議長室に行きます。「一日一度は必ず議長室に足を運ぶ」ことを私の決め事にしています。議会事務局は日々どんな業務をしているのか?などについてもまだ理解できていないため。今日は久しぶりに「芋けんぴ」なるものを買ってみて、美味しさを実感…これはしばらくハマりそうで危険なお菓子。