「さらけだす」が資質向上になっていく。

広島県庄原市議会のきずなと無会派(会派に所属していない)のみなさんが多摩市議会で導入している委員会のインターネット中継について視察に伺いました。議会運営委員長の遠藤ちひろさんとともに対応しました。

視察を受け入れする前には、先方についてもちょっとだけリサーチしますが、庄原市のホームページもきれいな仕上がりですし、市議会のホームページも私たちのよりもよっぽど見やすい。リニューアルした多摩市のホームページはまだ未完成のまま…なんですかね?

何だか以前とは異なり、市役所に取り込まれた市議会ですね…何だか議会の独立性が損なわれたような印象…というお声をいただいておりますが、私もそう思ったので議会事務局に伝えています。

そして、庄原市のホームページと比べて気がついたのですが、庄原市は市長と市議会と教育委員会がちゃんと横並びの機関として意識されたレイアウト。ところが多摩市のホームページのレイアウトはご覧のとおりで、市長は上段で市議会と教育委員会は下段に。

まあ、レイアウトとは言え、このあたりの議会…見る立場によっては気になるものです。

 

ということで、話を戻しますが、庄原市議会では既にインターネット中継も導入されておりますが、「多摩市議会では安価に委員会中継に取組んだ」という話しをきいたとのことでお越し下さったそうです。パソコンとケーブルと家庭用のビデオカメラと…午前中に視察対応の時に導入時の費用の書かれた資料を見たのに…いくらだったか忘れてしまった…とにもかくにも100万円あればできる程度で「お金をかけないでやる」ことを条件としつつ、委員会室に設置されたカメラをみれば、まるでDIYのような作業だなと思われたに違いないと思います。もちろん、画像などはそれほどよいとは言えませんが、見るに堪えないというわけでもありません。

お越しくださった議員の皆さんはとても意識が高く、議会改革の意欲に燃えておられました。林高正副議長さんは「さらけだすことによって、議員の資質が向上すると思うんよね」とおっしゃっていたのが印象的でした。「議会改革のど真ん中には議員改革がある。」…多摩市議会が議会基本条例を策定した当時、折戸さんが議長でしたが、彼女がいつもそう述べておられたことを思い出しました。

合併した庄原市と多摩市とでは環境が全く違いますし、議員活動のスタイルも選挙活動の仕方も大きく違うでしょうね。何せ投票率が80%以上は当たり前で、それでも下がってきて、「この間は77%くらいだったなあ」とおっしゃっているわけですから。とても有意義な意見交換もさせていただきました。

午後は「南多摩ニュータウン協議会」の総会、そして都知事への要請行動でした。都知事への要請行動(と言っても都庁の職員さんが代理で出席する)があるためにはるばる新宿まで…。ひと仕事です。時間を取られるという意味で。

ちなみに南多摩ニュータウン協議会ということで、八王子市、町田市、稲城市、多摩市、日野市で組織しています。会長は八王子の石森市長、副会長は町田の吉田市議会議長です。一致団結して要請行動を行っていくわけですが、都への要望については各市ごとに市長が述べるというスタイルで。多摩市からはニュータウン再生に向けた取組みを中心に、①諏訪・永山まちづくり計画、②都営住宅の建替え、③住宅総合市街地整備事業への支援、④尾根幹線の拡充にあたっての4点につき強調して、阿部市長から陳情させていただきました。

都へ、国へ…私たち自治体は「陳情」するのです。

力関係と言うか、「国と地方は対等です」なんて、やっぱり言葉だけか…と思ってしまいます。まあ、「一緒にやっていく、そのために力をあわせましょう」と連携関係を築く…と考えることにしました。

しかし、陳情、要請行動を受け止めて下さった都知事側…どのくらい前向きに一緒に取組もうと…意欲をお持ちなのかなあって。個人的には「パリッ」っと感にやや欠けるような雰囲気と思いましたが、受け止める側も公務員さんですから「粛々と」なのでしょうね。

 

明日から多摩市平和展です。毎年この時期、「平和の大切さを草の根でつないでいくこと」の意味を感じています。よかったら足をお運びください!