もう一度整理して考えてみる。

パルテノン多摩の大規模改修に関わる特別委員会。議論が熟しているかどうかはわからないものの、煮詰まっている感じがあります。ただ、宙ぶらりんになっているパルテノン多摩の大規模改修にあたっての基本計画はひとまず先に進めていくべし…という空気にはなっていて、まだ整理が不十分と思われる博物館機能の今後をはじめ、子育て支援機能の在り方など単に場所を設けるという視点のみならず、ランニングコストを含めた継続性、持続可能性も考慮し、「将来にわたっての運営」を頭に置きながら、議論していくことになるかなと思っています。私は「そう期待している」と言った方が望ましいかもしれませんが。

一方、図書館の再整備問題については、新たな案が浮上しています。公園内に新たな用地を確保することが新たな提案になっており、議論を進めていくのかなと考えています。図書館の再整備にあたっては、「桜美林学園との確認書」が話題に上っています。桜美林学園が100周年を記念し、現在の図書館本館(旧西落合中学校跡地)に小中一貫校の建設を希望しているからです。当初は、桜美林側の希望と、多摩市側としては旧サンピア多摩、現在の桜美林大学アカデミーヒルズの土地の一部を交換する方向でした。アカデミーヒルズの土地の一部(プールのあったところ)に図書館本館を整備しようと企図されていました。

図書館本館はそもそも概ね10年使用することを前提に設えられた施設。ですので、桜美林学園からの希望があるとか無いとかに関わらず、いずれ何とかしなければならない課題の一つです。このご時世なので、できる限りコスト縮減をして考える必要もありますし、それ以上に将来に向けての継続性、持続性も同時に考慮されなければなりません。

ところで、今日の特別委員会で折戸議員が「桜美林学園と交わした覚書」について法的根拠を尋ねていたところから、気になって、地方自治法などを調べています。副市長は覚書には法的根拠はないが「道義的責任」があるという答弁を繰り返していまして、そのことにいまいちひっかかるからです。そしてまた、覚書について、「土地交換が成立しなくても、多摩市には桜美林学園の小中一貫校の開設のために努力することがうたわれている。そのことが明記されている。」という認識が示されていたのですが、どうしても私にはそのように読み込むことができません。折戸さんは協定書は一旦ゼロベースになるのではないかと問うていましたが、「その必要はない。もう一度『覚書』を交わすこともない。」というのが副市長からの返答でした。

さて、冷静になってもう一度整理してみようと思います。議会の見識が問われるようなことがあってもいけませんので、議会として法律と照らしてどうなのかも確認しておきたいですね。