2006年10月12日
心を映す一枚
ドキュメンタリー映画「心の杖として鏡として」を見に行きました。市内で精神福祉分野で活動をする「多摩くさむらの会」「サンクラブ多摩」「若人塾」により上映実行委員会が構成されていることからもわかるように、とある精神科病院の一角にある造形教室の物語でした。
心の病をもつ人たちとアートとの出会い。そして、アトリエで行なわれる創作活動。アートを通じて彼らが表そうとしている心のひだは力強い筆づかいや彩色などにより表現されます。もしかすると見る人によっては刺激的過ぎるかもしれない、ちょっと恐い、悲しい感じがするものもあるかもしれません。でも、そこに彼らの心が真っ直ぐに映し出されているのです。
感受性が強い、そして心が繊細で気持ちが優しい人。アトリエに通っている人の姿に感じたことでした。
60分という短い時間でしたが、映画が問いかけているものはとてもずっしりとし過ぎていて、短い言葉だけで語りきれないというのが正直なところです。ひとり一人がそれぞれの個性を認め合えるような社会のことを考えさせられました。自分自身の居場所、自分を素直に表現できる場は誰にとっても不可欠な存在だと感じています。
時間があれば、今度はもう少し、人が足を運びやすい場所で上映会ができたらいいなと思った次第です。
★映画の詳細⇒ドキュメンタリー映画「心の杖として鏡として」
投稿者 hisaka : 2006年10月12日
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